災害支援TEAMのらぼら

災害支援TEAMのらぼら の活動記録です。阪神淡路大震災、東日本大震災からボランティア活動を始めた個人が集まり、近年多発している各地の災害現場でボランティア活動を行なっています。大型免許、重機免許や建設系就業経験を活かした活動、数多くの水害現場での活動から得た経験・知識を元にした活動を主に行っています。

関市 地元新聞へのボランティア募集記事掲載

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今日お手伝いに入ったお宅の家主さんが先日地元新聞に掲載された関市ボランティア再公募の記事を見せてくださいました。
以後長文になりますがボランティア活動に関心のある方にご一読いただけたらと思います。

関市社協に現在あるニーズは災害直後には依頼できなかったお宅(床下浸水だから来てもらうのは悪いから、床板を外されたら生活が困るから等理由は様々)、また災害直後ボランティアは入ったものの、床板をあげた部分のみ泥出しがされ、フローリング部分など潜らなければ泥出しが出来ないお宅の再依頼に対応しており、ほとんどのお宅が日常生活を送る中での作業依頼です。

そのため日常生活にできるだけ支障が出ないよう、畳下床板をあげた部分からフローリング部分に潜れば泥出しできるお宅ではそのように、侵入していけない場合は事前調査の段階で以後点検口や床下収納として利用できるよう大工さんに依頼することをお勧めして、開けられた部分から潜って泥出しや清掃をするお宅がほとんどです。

床上浸水で以後張り替えの予定があるため床板を全部剥がしたり切ってしまうことを依頼主さんが希望される場合はそのように対応もしますが、作業効率を考えて作業してしまうと、高齢者世帯、障害者世帯、お子さんがいる世帯には日常生活に支障が出てしまいます。また作業終了後依頼主負担の修繕費も必要以上かかることのないよう、事前に依頼主さんとよくお話しをして、そのお宅に合った作業方針を決めさせていただいています。

最近では作業終了した依頼主さんがご近所やご友人などの被災世帯に声を掛けてくださり、一緒にお邪魔してお話しすることも増えたため、依頼を躊躇されていたお宅からも次々とニーズが増えているのが現状です。

ボラセン閉鎖後の再公募は異例なこともあり、潜り中心という作業方針含め、多方面からご意見もあるとは思いますが、災害直後のパニック状態から日常の落ち着きを取り戻す中で、今後長くお付き合いをされる住民の皆様と社協さんがじっくりと向き合える良い機会にもなるのではないかと思いながら、ただの一県外ボランティアではありますがお手伝いさせていただいております。

氾濫した津保川は私達も泳ぎたくなるほど非常に綺麗な川であるため、幸い下水などを含む汚泥は少なく、床下の悪臭やカビの発生はまだあまり見られませんが、数ヶ月後、数年後に2次被害が出ないとは言えませんので、早い段階でできるだけ綺麗な状態に戻すことを目指したいと思っております。

こういったことをご理解いただいた上で、まだたくさんのボランティアの手を必要としている関市社協さんに是非ご協力の程よろしくお願い致します。